扁額・らんま額・・・“扁額” の意味を日本国語大辞典で調べると 「室内や 門戸にかかげる横に長い額」とあります。 “扁”に「よこが く」という意味があることからそう意味づけられているようです。 しかし “扁” という字は “戸” と “冊” の会意文字で木の札を門戸にかかげることを意味しており、額が縦長か横長かを示すものではないとのことで、日本の住宅では欄間(らんま)に飾る事が多いため扁額=欄間額と呼ばれることが多いようです。
今回の欄間額、古くなったものを修理するのはよくお仕事として承るのですが、新調するのは最近では少ないです。
しかし、今回は新調・・・しかもかなり大きな別寸サイズでの製作依頼が入りました。
通常よく出る欄間額の寸法は横が4.5尺 x 縦が1.5尺くらいの物が多いですが(大体 136 cm x 45 cm)、お客様のリクエストは横が5.0尺幅ほしいというものでした。(約150 cm)
ご依頼の文字は「日々是好日」(にちにちこれこうじつ)。大徳寺黄梅院の小林太玄和尚様の揮毫で、作品をこだわりの額装にて仕立てました。
今回は通常の平貼りではなく、クモ入りの落とし額の仕様がご希望。
しかもマットの部分は金紙が良いとの事。5尺幅で金紙の額…すごい迫力になりそうですね。
納期はたっぷりいただいておりましたのでゆっくりと仕上げる事が出来ました。
近代は創業から50年、掛軸/絵画の製作・販売と修理のプロフェッショナルとして、新潟県全域の多くのお客様からご依頼を受けております。掛軸・表装/額装・修理などお困りごとがございましたらお気軽に、ご相談ください。
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