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【アートクリニック/表装・額装】この機会に見直しましょう。【修理・修復・リメイク・リフォーム】part4掛軸・絵画・ひな人形・家具など

弊社ではこれまでに、様々な修理・修復・リメイク・リフォームなど、お客様の大切にしてこられた品物にあわせて、弊社が創業より培ってきた様々な分野の職人や作家とのネットワークを生かして、最善の方法でご提案・作業をさせていただいております。


その弊社が取り扱うクリニック仕事の中で、一番多いのが掛軸の仕立て替えです。古く傷んだ掛軸を直したり、額装に変えたり、ユーザー様の希望を聞き最善の仕上をご提案してます。
中でも神社、寺院などの修復仕事も少なくありません。これ以上破損が進まないように、診察、分解、クリニック、保護などを施します。
最近の神社、寺院の実績では、掛軸の直しはもちろん、法名軸肖像画や頂相(ちんそう)屏風直しや新調。襖(ふすま)直し、絵の部分はもちろん縁の塗り替えもして、古くゆがんだ建具の調整もして新たに設置。
古い掛軸を額装してアクリルガラスを入れたものを本堂へ設置なども致しました。イレギュラーで地震後の燈篭(とうろう)も直したことがあります。
大型額装も実績多数です。看板のような地域の古地図、学校の校歌、出品画
やり方も色々あるので状況に見合ったご提案をいたします。


次にここ数年多く感じるのが、おひな様のリメイクです。
古いひな人形本体を生かして台、屛風、ぼんぼり、小物など大きさを合わせて、セットを組みなおします。パーツにもグレードがありますし、最近ではおしゃれでモダンなお道具も多いので、気に入ったパーツを選んでいくと、新しいひな人形セットが買えるくらいの価格で仕立てるお客様が多いですね。
七段飾りや三段飾りの親王(※お内裏様とおひな様)だけを飾りたいお客様に多いのが、ガラスケースに入れたいというご依頼です。段飾りのお人形はかなり大きいため、(ケースに入れる=コンパクト)とはいきません。ですが、長い年月を共にしてきたお人形を箱にしまいっぱなしにするよりは、綺麗にしてあげて飾り続けるにはとても良いことだと思います。ケースの場合は、弊社でお人形・お道具をお預かりして接着取付加工の施工も承っておりますのでご相談ください。
また、以前あったご依頼で印象深いものがあります。娘さんが生まれて弊社でひな人形を購入いただいたお客様のご要望で「簡単に取り出せて、動かせるようなものにしたい」という、これまで見たことも、聞いたこともないものがありました。この時は弊スタッフと職人でアイディアを出し合い、ボックスタイプにしてキャスターを付けて、自由に移動ができて、このボックスにお人形~お道具すべて片付けられて、ひな祭りの時期はこのボックスを移動してどこでも飾り台になるという、「飾りボックス」も制作いたしました。

リメイク用のパーツ合わせなどはひな人形の展示販売が始まる12月から3月位のシーズンの相談がおすすめですが、本体(人形)の修理や別注、特注、加工アイテムはそれ以外のシーズンがおすすめです。


その他、弊社ではこんな修理・修復・リメイク・リフォームを手掛けてきました。

  • お客様のお持ちだった一枚板の木材を使ってテーブルを制作
  • タンスなど家具の修理・塗装塗り直し
  • 自宅で先祖代々お祀りしている祠(ほこら)のリフォーム
  • 彫刻作品の補修
  • 鉄瓶修復、内部漆掛け
  • 大型の房制作
  • 壁紙や展示用金具の施工
  • カーテン販売施工
  • ギャッベや絨毯、別注カーペットなども専門的にご案内しております。

お客様の大切にしてこられた品物には、たくさんの大切な思いがあると感じております。弊社ではできる限り、その大切な思いを繋げるべくお客様に寄り添った仕事をしていきたいと思っております。あきらめないで、ご相談ください。

※職人や作家、材料や工場の都合もあるので、時間にゆとりを持ってお気軽にご相談下さい。

近代本店 新潟県長岡市新産3-1-7 ☎0258-46-3939 

掛軸とは・・・part3【近代は新潟県長岡市のアートギャラリー】

掛軸の種類

掛軸には、季節を愛でたりおもてなしの心を伝えたり、お祝いや供養などの家族の行事に使うものなど、TPOに合わせた様々な種類があります。今回は、掛軸の種類(大きく分けて6種類)を簡単にご説明します。


1祝掛(いわいがけ)(日の出・鶴亀・高砂など)

時季 お正月・結婚・結納・還暦米寿など祝い事の前後2・3週から長くとも1か月程飾る。お祝いの日の前日や当日に変えかえるのは、一夜掛けといわれ縁起が悪いとされるので、早めに準備する。


2季節掛(きせつがけ)(花鳥画・風景画・画賛・書など)

春夏秋冬 四季に合わせその少し前から掛ける。12か月揃えたり、お気に入りの花鳥画・作家など自分好みのバージョンアップで一番種類が多く楽しめる。


3茶掛(ちゃがけ)(墨蹟・画賛・書)

茶人である千利休の秘伝書『南方録』には、「掛物ほど第一の道具はなし」と書かれており、茶席において非常に重要視されているのがわかります。利休の侘茶の席で掛ける、掛軸は本来、書や画賛を多く用い、表装の形態もあっさりと柱が細い輪補(りんぽ)表装で仕立てられる。特に格調高く好まれる掛軸は禅僧や高僧の墨蹟(書)であるが、近年人気のカジュアルな茶席や茶会では、亭主好みの季節掛けや書をモダン表装で仕立てた掛軸で楽しむ。


4年中掛(ねんじゅうがけ)(水墨山水・四季草花・牡丹・松・竹・書・観音・福の神)

水墨山水や彩色山水・四季折々の草花が盛り花のように描かれた四季花などが、季節問わず使える便利な一幅。また、春に咲く季節の花の中でも「牡丹」は富貴花(ふきか)とも言い花の王様とされることから、上客をもてなしその家の富貴繁栄を願う意味で年中使ってもよしとされる。その他に松や竹など常緑で縁起の良いもの、書や観音様・福の神なども縁起を担いで飾れる。

※掛軸とは・・・part2で記載したように、掛軸は湿度・温度に敏感な性質があります。年に数回掛け替えることにより状態を長く保ち、鑑賞に耐える作品を維持出来ます。また年に数回、掛軸専用の防虫香の入れ替えも保存に効果的です。もし傷んでしまった掛軸はなるべく早めの修理修復仕立て替えがおすすめです。


5趣味・人物画(しゅみ・じんぶつが)(虎渓三笑之図・牧童・寒山拾得・利休・芭蕉・一茶・良寛・美人画など)

各種書(漢詩や座右の銘などの書)や美人画や良寛様などの人物画。幕末~明治にかけて文人画とよばれ大流行し、池大雅・谷文晁・渡辺崋山・滝和亭・富岡鉄斎など超有名作家が活躍した。その場のお客様に合わせた内容のストーリーを大切に掛けるととても趣(おもむき)がある。


6仏事掛(ぶつじがけ)(十三仏・名号・曼荼羅・仏画)

各種法要やお盆・お彼岸など、ご自身の宗派にあった一幅をお選びください。どんなもの掛けたらよいかわからない方はお気軽にご相談ください。


近代は創業から50年、掛軸製作・販売と修理のプロフェッショナルとして、新潟県全域の多くのお客様からご依頼を受けております。

長岡本店アートギャラリーでは掛軸の常設展示をしておりますし、常に数百本の掛軸をご用意しております。その他お客様のご依頼・ご相談を受け特注品の制作も行っております。お気軽にご来店ください。

また掛軸・表装・修理・美術工芸品の事でお困りごとがございましたら、何でも近代へお気軽にご相談ください。

近代本店 新潟県長岡市新産3-1-7 ☎0258-46-3939

掛軸とは・・・part2【近代は新潟県長岡市のアートギャラリー】

今回は掛軸の取り扱いの上で知っておきたい、「掛軸の性質」についてです。

掛軸は良質の和紙と表装用裂地・糊を用いて作られています。その特質として、「濡らせば伸び、乾けば縮む」本来の、そうした性質のものを、平に掛けることに無理が生じます。水分や火気に対しては特に敏感です。

雨天の日は湿気を含み、天気になれば乾燥し狂う原因になります。

汗をかいた手で扱うと触れた箇所が乾いてその部分だけ引きつります。暖房のしてある部屋は乾燥度が過ぎると掛り具合が悪くなります。特に大切な作品や名品など大事なものは、湿度・温度が変わりやすい梅雨期には掛けない心づかいも大切です。

しかしながら自然とは大変有難いもので年月が経つと、糊・ 紙・裂の個性を漸次去ってくれますから最初は多少かかりの悪いものでも、季節が廻り、時間と共に具合がよくなります。

掛軸は大切に扱っていただければ50年、100年、何百年と後の時代に受け継ぐことができます。

細かい心づかいで仕上げた表具も取扱上のわずかな不注意によって損傷し製作上の苦心が水の泡に帰する結果となります。よくよく注意を払って取扱う事が肝要かと思い ます。

また、シミや破れなど傷んだときは早めの修理・修復や表装・額装などの仕立替えを行うことが肝心です。

近代は創業から50年、掛軸製作・販売と修理のプロフェッショナルとして、新潟県全域の多くのお客様からご依頼を受けております。掛軸・表装・修理などお困りごとがございましたらお気軽に、ご相談ください。

近代本店 新潟県長岡市新産3-1-7 ☎0258-46-3939 

【アートクリニック/表装・額装】この機会に見直しましょう。【表装・修理・仕立て替え】part3

扁額・らんま額・・・“扁額” の意味を日本国語大辞典で調べると 「室内や 門戸にかかげる横に長い額」とあります。 “扁”に「よこが く」という意味があることからそう意味づけられているようです。 しかし “扁” という字は “戸” と “冊” の会意文字で木の札を門戸にかかげることを意味しており、額が縦長か横長かを示すものではないとのことで、日本の住宅では欄間(らんま)に飾る事が多いため扁額=欄間額と呼ばれることが多いようです。 

今回の欄間額、古くなったものを修理するのはよくお仕事として承るのですが、新調するのは最近では少ないです。
しかし、今回は新調・・・しかもかなり大きな別寸サイズでの製作依頼が入りました。
通常よく出る欄間額の寸法は横が4.5尺 x 縦が1.5尺くらいの物が多いですが(大体 136 cm x 45 cm)、お客様のリクエストは横が5.0尺幅ほしいというものでした。(約150 cm)
ご依頼の文字は「日々是好日」(にちにちこれこうじつ)。大徳寺黄梅院の小林太玄和尚様の揮毫で、作品をこだわりの額装にて仕立てました。
今回は通常の平貼りではなく、クモ入りの落とし額の仕様がご希望。
しかもマットの部分は金紙が良いとの事。5尺幅で金紙の額…すごい迫力になりそうですね。
納期はたっぷりいただいておりましたのでゆっくりと仕上げる事が出来ました。

近代は創業から50年、掛軸/絵画の製作・販売と修理のプロフェッショナルとして、新潟県全域の多くのお客様からご依頼を受けております。掛軸・表装/額装・修理などお困りごとがございましたらお気軽に、ご相談ください。

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掛軸とは・・・part1【近代は新潟県長岡市のアートギャラリー】

掛軸とは・・・
掛軸(かけじく)とは、書や東洋画などを掛けて鑑賞できるように表装したもので、下端に装着した軸木に巻きつけて保管する。
書画などの周囲に表装裂(きれ)や紙を配し、複合材料を継ぎ合わせて、裏打ちを施して調整し、補強する構造である。
表装された作品(掛軸)は、床の間などに掛けて鑑賞される。掛物(かけもの)とも呼ばれ、日本の室内装飾では重要な役割を果たしている。
掛軸は日常掛、季節掛、慶事掛、仏事掛、節句掛など様々な種類が存在するが、それぞれ時節や行事、来客などによって最もその場にふさわしいものに掛け替えて楽しまれる。
春には桜、夏には朝顔・・・お祝いの時には鶴亀、仏事の時には南無阿弥陀仏といった具合にその場その場の雰囲気を最も大切にした掛軸を飾るのがルールである。
掛軸の楽しみのひとつはその場、その瞬間に最もふさわしい物を選ぶ事である。

近代は創業から50年、掛軸製作・販売と修理のプロフェッショナルとして、新潟県全域の多くのお客様からご依頼を受けております。掛軸・表装・修理などお困りごとがございましたらお気軽に、ご相談ください。

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